僕は一年前に東京から広島市内に引っ越してきました。新幹線でこの駅に到着して、広島での生活が始まりました。因島出身だけど広島市内にはそうそう来たことがなかった僕は、広島駅で新幹線を降りた時、お好み焼きの匂いがするのに驚きました。
以前は大阪にも住んでいましたが、新大阪駅ではお好み焼きの匂いがしなかったのです。何だか嬉しくなりました。
広島駅には、たまに行くことがあります。もう広島に住んでいるにも関わらず、観光客に混ざっておみやげ売場を練り歩いてしまいます。どこに住んでも同じことをしていますが、僕にとっては、楽しい時間でもあるのです。美味しそうだし・・・あれ?ついつい話が食べ物に。失礼しました。
駅には毎日たくさんの人が出たり入ったりしています。その中には出会いもあるでしょうし、別れだってあるはずです。僕の場合まだ広島駅ではないのですが、大阪から東京、東京から広島に移るとき、友達が見送ってくれ泣けました。
駅は自分がそこを去り、友や長年住み慣れた街と別れる淋しくなる場所でもあるけれど、その街に降り立ちこの街で頑張って行くと、気持ちを新たにさせてくれる場所でもあるような気がします。
普段は何にも思わない駅だけど、淋しくなったり、嬉しくなったり、奮起したり、不思議な所だと思います。僕はそんな駅が好きです。言っておきますが、おみやげ売場があるからと言う理由ではありません。が、少しは当たってます。
●広島市南区松原町
2007.7.29 掲載分