広島市内に越してきて気がついたことの1つが原爆被災説明板です。ぷらぷらしていると、たまに見かけます。これは原爆で被災した建物や橋、樹木などが、被爆によって、むごく、痛ましい状況になっていた時の、ありのままの姿を多くの人に伝え、受け継いでいくために作られたそうです。
被爆当時の写真と共に、日本語と英語の説明文を表記し陶板や銅板に焼きつけ、赤御影石の台座にすえつけられています。平和公園だけでなく、街中の何気ない所にもあるので、初めて見つけたときは驚きました。
当たり前なんだけど、この街角も、こんなにむごいことになっていたのかと、改めて原爆の悲惨さを感じました。現存している建築物などの中で、原爆による被害の状況を伝える写真が残っているものを対象に、昭和55年から設置を初め、今現在は45か所にこの原爆被災説明板があるそうです。
ついつい見逃してしまいがちですが、原爆被災説明板を見つけたときに、立ち止まって見ると本当に広島は原爆を落とされたんだと実感します。未来に大切なことを伝え、語りかける為に作られた原爆被災説明板を僕は未だ半分も見つけられていません。
何度も来ている元安橋ですが、ここの原爆被災説明板に今日初めて気がつきました。オハズカシィ。資料館で出会う原爆の話とは違い、当時と現在をその場所で見比べることが出来て、未来にはこんな事が二度と起きないようにしなくてはと思わせる原爆被災説明板でした。
●広島市中区大手町
2007.7.22 掲載分