久井の岩海に行ってきた。岩海と書いて、「がんかい」と読む。ここは42年も前から、国の天然記念物に指定されている。地元では、「ごうろ」と言うらしい。
駐車場に車を止め、2分間ほど、緩い坂をのぼっていくと、そこには想像以上に広い土地が広がり、そこにゴロゴロしている、たくさんの巨岩が目に入ってくる。
初めて目にする岩海は、何と言っていいのかわからないが、軽く感動してしまう。何だ、ここは?いったい何がどうしたんだろう?と思ってしまった。
岩海は、大きな岩盤が気温変化などで、膨張や収縮により割れて、さらに風化して出来たもの。岩ひとつの大きさは、約1㍍から7㍍ほどの、少し丸みをおびたもの。それが、傾斜の緩い谷間に、巨岩が川のように流れているように見える。どうやらここは、日本最大規模らしい。
「水音峡」と言って岩に耳をあてると、下を流れる水の音が聞こえる場所もあると聞き、行ってみた。確かに、水の音は聞こえる。でも、水は見えない。不思議だ。岩の上にあがると、少し動く岩もあり、怖くて腰がひけた。高いところが苦手な人は気をつけた方が良い。
この岩海は、見る角度によって、全く違うように見えるので、あきずに楽しめる。僕が行っている間にも、何人もの人が来ていた。結構、知っているんだなぁ。岩海の写真を見た瞬間、「絶対に見たい」と思って来たけれど、こりゃぁ見に来て良かった。
●三原市久井町吉田
2006.11.19 掲載分