読者の方に向け「絵になるスポットを教えて下さい」と、ぷらぷら日記で書いたところ、色々な情報を教えていただきました。ありがとうございました。今回その中のひとつを訪ねてみました。
そこは「工兵橋・こうへいばし」と言う旧市内で唯一のつり橋です。実は広島に越して来る少し前と越してからと、この橋を二度ほど渡った事がありましたが、その時は橋の持つ時代背景の事は何にも考えずただ単純に、なんて素敵な橋が架かっているんだろうと思っていました。
木々も大きく、木陰も多く、こんな所を毎日散歩したいなぁと思った場所でした。このたび再度ここを訪ねてみると変わらず気持ち良いところでしたが、それだけではない事を知りました。
橋は現在の安田学園(中区白島北町)の位置にあった陸軍工兵第五連隊と牛田の練習場への連絡通路として1933年に架けたのが初めだそうです。そのあと何回も工事をして現在の工兵橋となったそうです。
原爆によって白島地区はこの工兵隊付近をの除いて全焼してしまったけれど、この工兵橋は運良く損傷が少なかった為、大勢の被爆者がこの橋を渡って避難されたそうです。
そんな橋の下に看板がありました。漁協の組合員しか採捕してはダメだそうですが、どうやらここには、シジミや鰻、鯉や鮎がいるそうです。ここでそんな生き物がいると聞き、何だか嬉しくなりました。やっぱり良いところですね。今度は桜の季節に来ようと思いました。
●広島市東区牛田本町
2007.5.20 掲載分